仏道をもっと知りたい、生活の中に活かしたい!そう思わせる一冊です。
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業(カルマ)とは、「心の中に蓄えられたエネルギー」のことです。
何を思うか、どう感じるか、どう反応するかは、こうした過去に無限に積み重ねてきた、小さな業(カルマ)が積りに積もってできあがった複合体によって、ほとんど決まっていると申せましょう。
わたくしたちを裏から操っている潜在力、それが業(カルマ)です。そして、業(カルマ)のうち、負の業(カルマ)をつくるもので、もっとも強力なのが、煩悩の中の根本煩悩、貪欲(よくぼう)・瞋恚(いかり)・愚痴(まよい)です。
煩悩は数多くありますけれども、いかなる煩悩も、この、貪欲(よくぼう)・瞋恚(いかり)・愚痴(まよい)、言い換えれば、欲望か嫌悪感か迷走という三毒が組み合わされることによて発生いたします。ゆえに、この三毒をもって根本煩悩と名づけることができるのです。
煩悩とはすべて、心が頭でつくり出す幻のようなものです。すなわちそれらは、現実の目の前にあるリアルな感覚を離れて、脳内で欲・怒・迷をクルクルと回転させる、脳内自慰のようなものとも申せましょう。
このシンプルな真実に気づいて、脳内引きこもりから脱出しましたら、対人トラブルなんてゼロにできるという道理です。
三毒のうち根本の煩悩エネルギーは愚痴(まよい)です。目の前の現実がつまらないからといって、集中せずに脳内物語へと逃避しようとしてさ迷う力です。
第一章で重要だと思ったところを引用させていただきました。
「怒り」に関しては、自分が思っている以上に広義であることが具体例からよく分かります。「あの人嫌い」と思ってブログに悪評を書くことも立派な怒りになるのです。そういうことは書かないでよいことだけをとりあげればよいのです。
この煩悩を克服するためには十善戒、集中力、観察力が必要。
自分の幸せのためにも、周りの人の幸せのためにも、仕事の集中力をつけるためにも煩悩リセットの修行をしたいと思いました。
更に、末巻に「仏道」の知識が大変分かりやすく書かれております。「仏教」について簡単に外国人に説明できるでしょうか。知っているようで知らない仏教がよく分かります。そして、煩悩リセット稽古帖についても絵で説明して下さっているので大変分かりやすいです。
小池龍之介とは一度サイン会でお会いさせていただき、煩悩でいっぱいになっている自分を「見透かされるのでは?」とドキドキしながらサインをいただいたことがあります。
書籍も3冊読ませていただきましたがどれも素晴らしい。ビジネス書を超える仏道書だと感じました。
この書籍、作りもしっかりしていて全カラーの四コマ漫画入りでこのお値段とは嬉しいです。大切にしたい一冊でございます。(龍之介さん口調の本を読み、なぜか丁寧語なわたくし(笑))
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