昨日ファイナンシャルプランナーの勉強会の講師をしました。
テーマはライフプランニングで家族構成の変化。
以下は統計資料からの事実なのだけど、参加者の中には50代、60代の方もいてパラダイムシフトだったようだ。
一部を抜粋します。
25~39歳の未婚率(2005(平成17)年の総務省「国勢調査」)
男性 25~29歳で71.4%、30~34歳で47.1%、35~39歳で30.0%
女性 25~29歳で59.0%、30~34歳で32.0%、35~39歳で18.4%
生涯未婚率を30年前と比較すると、
男性は2.12%(1975年)→15.96%(2005年)
女性は4.32%(1975年)→7.25%(2005年)
若者が結婚しない、できない背景
若い女性の専業主婦志向が近年高まっている一方で女性が男性に求める収入と実際に得る収入にかい離がある。
近年の調査においては、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」と思っている20代女性は約4割となっているなど、依然として性役割分業意識が高い。
未婚女性が求める男性の収入と未婚男性の収入を比較すると、
東京においては、25~34歳の未婚女性の約7割が男性に400万円以上の収入を求めながらも、
25~34歳の未婚男性の約8割の年収は、400万円以下となっており、両者の間に大きなかい離がみられる。
平成21年度少子化社会白書
1980年、2010年、2030年(予想)との比較
単身世帯 19.8%→31.2%→37.4%
国立社会保障・人口問題研究所より
FPの方はかなり社会問題や社会制度に対して関心が高いので1時間以上の議論となりました。
どうしたら若い人が結婚するのか、子どもを産むのか、
ひとつの答えが、夫婦が300万円ずつ稼ぎ、600万円にするということ。
来月に出る私の本のテーマだ。他のFPもそう言っており、嬉しかったです。
西原理恵子さんも朝日新聞の記事の中で書かれていました。
もう一つが、昭和モデルで設計された社会保障制度を個人単位に変えていくこと。
結婚制度ももう少し緩やかにしたほうがよいのではないかということ。
フランスと日本の中間くらいがよいのではないかと個人的には思います。
懇親会のときにお話をしていて気づいたことが、年代が上の方たちは「社会のために」結婚をし、子どもを産むという意識がすごく強かったということ。
その結果、奇跡的な結婚率をとげている。
日本は社会から個人の自由へ、欧米は行き過ぎた個人の自由から社会へと進みつつあり、その中間にひとつの答えがある気がする。