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本書を読み、日々どれほど多くの幸福に囲まれているのかに気づきました。幸せは自分の外に求めるものではなく、自分の中にもうすでにあるんだ。気がついていないだけなんだと分かりました。
本書は「ガーター」という禅のこころを示した仏教の詩集になっています。すべて日常生活に基づいた詩ですので、とても身近に感じることができます。星飛雄馬さんがティク･ナット･ハンさんの書籍を訳して下さり、英語と日本語と併記されており、比べて読んでも面白いです。デザインもとっても素敵で読んでいて幸せな気持ちになれますし、大切な方への贈り物にもよいかと思います。
ガーターのうち一つをご紹介させていただきたいと思います。
服を着るとき
私はこの服を作ってくれた人々と
この服の材料に感謝します
地球上のすべての人々が、着るものに困りませんように
いかがでしょうか。私は会社員時代は朝は戦争状態でこんなことを考えたこともありませんでした。そして、お買い物をするときも自分の欲望をただ満たすために買っていた気がします。
しかし、服やストッキングの原料は石油が使われており、必要以上に買い占める行為は地球にとって優しくないですし、利権団体の思うつぼなのかもしれません。まずは消費を見直してみることは非常に大切です。
日本では食糧も水も洋服も豊富にあります。だけど、貧しい国の子供達は衣服も身につけていなかったりします。そういったことも思い浮かべて、豊かな国に産まれたことを感謝すべきですよね。
本書を読み、より優しく、強くなった自分を感じました。そして、読んでいる間、微笑みを浮かべることができました。とても素敵な本なのでぜひ読んでみてください。翻訳をして下さった星飛雄馬さんに感謝いたします。
すべての人が過去の後悔、未来の不安から開放され、今この瞬間の幸福を感じることができますように。
