つっこみどころ満載な投資本が多い中、本書はつっこむところがほとんどなく完璧だと思った。
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しいていえば中級向けで初心者にはやや難解かもしれない。本書で書かれている「つきつめた結論」を本を読まない人にも分かりやすく、個別具体的に説明していくことが私の仕事なのかなって思います。
本書ではプロも陥りやすい誤解 についてたくさんとりあげられています。このことは本当に深刻な問題だと感じます。専門家という人も謝った認識で顧客に対応しているため、誤った情報が伝染しているように思う。自分の考え方に固執せず、今までの常識も明日の非常識かもしれないとい う目線で物事を考えたほうがいいと気づかせてくれました。
具体的には以下の考え方に固執している方は本書をぜひ読まれてみては?
- ・ドルコスト平均法は絶対有利
- ・長期投資でリスクが軽減する
- ・外債投資は日本国債より有利
- ・過去のデータは未来の参考になる
- ・普通預金にお金を預けるのは金利がもったいない
そして大半の人がおかしな行動をとっている際に本書で書かれている4つの重要点に基づいて合理的行動がとれる人は鞘がとれるのです。
- 1.前提条件をハッキリさせること、
- 2.印象や好き嫌いを棚上げして、
- 3.自分の手でクールに損得を計算すること、
- 4、他人を頼らず自分の計算結果に素直に従うこと、
自分の力でこれらを実行できるようになるとよいですね。