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パクス・アメリカーナ後の世界-『田中 宇の世界はこう読め』2009総括と2010展望

『田中 宇の世界はこう読め』2009総括と2010展望 トップマネジメントカフェ 2009 忘年企画に参加しました。

こちらはラジオデイズで販売されるようです。すごい面白かったのでぜひ購入して下さい!!

田中宇さんが、オバマ大統領誕生から一年経った総括として挙げられたキーワードが覇権の空洞化

米経済の今後の展望としては実体経済の悪化。失業率は実質20%、商業不動産価格の下落が予測される。

株式市場の上昇は連銀が市中銀行に大量にお金を供給していることと新興国の経済成長から。市中銀行は連銀からほぼ無金利で借り、金や株式市場に投資している。企業には貸し出しをしていないため実体経済がよくなることはない。2010年は非常に厳しい年となる。

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株価は、よく言われる「経済の先行指標」などではもはやなく、実態を反映しない、当局によって操作された指標と化している。金相場も同様だ。(書籍p.193)

そしてもう一つ、世界は大きく構造転換しようとしていることに気がつかなければならない。

G20がG8にとって変わり、新ブレトンウッズ体制とも言われる転換である。50年というスパンの戦後もっとも大きな構造転換が今、静かに起こりつつある。

それは国民国家という枠組みを崩壊させるもの。EUの政治統合の開始。外交、安全保障政策の統合開始。NATOの終わり。世界はアジア、中南米、アフリカなど大きな局の集まりとなる。

こういった大きな流れを知らずに大きな投資をするのは危険だ。私たちは、産まれて初めての大転換の時代にいるのかもしれない。今、本当に必要なことはどんな状況でも稼いでいける自己投資ではないだろうか?世界でお金を稼げる力ではないだろうか?

お話をお聴きして日本の安全保障大丈夫なの?とすごく心配になりました。田中宇さんの新刊の『日本が「対米従属」を脱する日』も必読ですね。

そして、今回のお話は、通貨統合、戦争とは、宗教、インテリジェンス、覇権を押付けられる中国、中東大戦争は勃発するか、アメリカの自滅、などなど幅広いかなりディープな内容でした。ぜひラジオデイズで続きを聞いてみてください。

山崎元先生の講演と同様で今日も95%がおじさまでした。若い女性は見当たらずやはり私は変わっているのかな?金曜日の夜にhegemonyの話を聞きに行かないですよね(笑)