顧客の利益を追求した「for you」の商品(本書では草食系投資と名付けられている)
を提供する3つの運用会社の代表者による熱い思いがつまった良書。
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ぜひ多くの方に手にとっていただきたいと思います。
元外資系投資銀行で勤務し、現在は独立系ファイナンシャルプランナーとして
家計の生の声を聴いている立場からの感想を書かせていただきます。
わたしは、プロの間で「どれがベストの方法か」を議論するより、
まずはサラリーマン、OL、主婦などに「今よりよい投資」を知っていただくことが先決だと思っています。
ほとんどの方が「直販投信会社」を初めとするfor youの商品である「草食系投資」を知らずに、
投資(貯蓄)商品として保険(個人年金保険、終身保険、学資保険など)
や肉食系投資(手数料が高い投資信託)、
仕組み預金など危険な預金を選んでしまっています。
これらは主語が企業を向いてしまっているfor meの商品だと思います。
だから、この本をファイナンシャルプランナーの間でも広めたいと思っています。
個人の資産形成としては、
(1)元本や換金性を重視する守るお金
(2)攻めるお金(1.自分に投資する、2.金融投資をする 草食系投資、ETFを買うなど)
(3)保障を買うお金(火災保険、自動車保険、最低限の死亡保障)
を分けて考える必要があると思っています。
急にお金の入用があったり、ATM手数料や送金手数料を節約する上でも
ある程度の普通預金なりの(1)のお金は必要です。
保障に関しては、かけすてや国の社会制度をフル活用すれば大きな節約が可能です。
保障を見直すことでも、自己投資や金融投資を始めることができます。
自己投資や金融投資にお金を投じるということは
自分の生活や能力をよりよくする可能性を高めるために
お金を投じるということです。
確実ではありませんが、可能性を高めることができるのです。
保険や貯金にはこういったことは望めません。
あれこれ考えてるより、小額でトライしてみることが大切です。
たとえば、できるだけ元本確保をしたい方なら、
5万円は財形など元本確保の商品で1万円は草食系投資の投資信託を始めてみる、でもよいのです。
わたしも「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を積み立てをし、
銀行引き落としで(手数料無料)自動的に買い付けてくれる、
1本でバランスがとれているなどの利便性の面でも素晴らしいと思いました。
日本株の中で優良企業を厳選したファンドである、ひふみ投信、コモンズ投信の投資信託と
日本を除く先進国の株式指標に連動したMSCI-KOKUSAI
や新興国の株式指標に連動したMSCI-エマージングなどのETFの組み合わせも魅力的だと思いました。
渋澤健さん、中野晴啓さん、藤野英人さん、日本経済新聞出版社の編集部のみなさま、
素敵な本をどうもありがとうございます。
わたしもセミナーや執筆活動を通じてご紹介させていただきたいと思います。
6月に処女作が出る予定です。
家計のためになる「for you」の精神で書いております。
あとひといき頑張ります!