この本を読み、「物書き」になりたいという高く険しい道を登ってみたいと思いました。
毎日、書く訓練をしようと決意しました。
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テクニックが書いてあるというよりも、書きたいという「情熱」がふつふつとわいてくる本です。
偉大な作家の言葉が胸に突き刺さります。
特に、春樹と太宰の言葉には感銘をおぼえ、すぐに実践しました。
文章を書いていると子どもの頃に戻ったようなわくわくする気持ちになります。
わたしは小学生のとき、学校から帰ると真っ先に勉強机に座って、漫画か物語りを書いている子どもでした。
実家が小さな会社をしていたので、帳面の裏紙をたくさんもらって、鉛筆を削って何時間も創作活動に没頭していました。
勉強机の引き出しの中も棚も原稿でパンパンという、とても変わった子どもでした。
将来の夢ももちろん「漫画家」だったのだけど、はずかしくて宝石屋と書いていました(笑)。
小学校のとき、自分の作品を出したいと思っていたのですが、トーンがけだとか細かい作業がどうしても上手くできなくてそうこうしているうちに思春期になってしまい、書くことが恥ずかしくなってしまいました。
20年も別のことをし、なにがやりたいのか探し続けた結果、幼い頃にうちこんできたことが結局は心地よいのだと気がつきました。
文章を書いていると、子どもの頃のあの無心で創作にふけっていた頃と同じ気持ちがよみがえるのです。
子どもの頃大好きだったことは本当にやりたいことに近いのではないでしょうか。
文章を書くことに関しては、細かいところまでこだわりを持てます。
まるでプログラマーがシステムを作るかのような、そういったこだわりが持てるのです。
長く険しい道でもゆっくり登っていきたいと思えるのです。
OLだった頃は、仕事に対して一度もそんなことを思ったことはありませんでした。
毎日、机にむかっていても楽なようにいい椅子を買いました。