本日発売の週刊ダイヤモンド（2010 7/3）で山崎元さんに『夫婦で年収６００万円をめざす！二人で時代を生き抜くお金管理術』をご紹介いただきました。
P.63 山崎元のマネー経済の歩き方 Number 357
資産形成に関しては山崎元さんから学べば間違いがないというほど業界のオピニオンリーダーの方にご紹介いただき非常に嬉しい限りです。拙著で触れなかった働く女性にとっての出産時期の考え方、経済合理性から考えるルームシェアの考え方などとても参考になりますのでぜひお読みください。
私自身、資格を取り立ての頃、山崎元さんの書籍と実践で自己学習しました。書籍や連載などすべておすすめです。
特に、『お金とつきあう７つの原則』に関しては山崎元さんのお金に対する考え方とノウハウが惜しみなく詰め込まれていて傑作です。金融業界に対する厳しいご意見も強者だからこそ書けるところであり、読んでいて気持ちがよかったです。国家や業者ではなく個人の幸福と経済的自由を主語にした本ですから貴重です。日本経済の希望についても書かれていて勇気がわく内容です。
お金よりも人生の時間のほうが大切と冒頭で述べられているように、読者の時間を大切にするために「はじめに」に書籍の要約が書かれており、書籍のタイトルも書籍全体の要約になっており極めてロジカルに書かれています。ロジカル思考や文章の書き方としても学ぶところが大きいです。
書籍の内容に関しては楽天証券の「ホンネの投資教室」でここまでというほど惜しみなく書かれています。こういったところからも自分の儲けではなく、「読者のために」という気持ちが滲み出ます。
山崎元 「ホンネの投資教室」 第122回 お金と爽やかに付き合う7箇条
以下、私が本書でマークした箇所になります。
「時間」と「お金」と「自由」は緩やかに交換可能なので、それを少しでも有利に交換していくことを心がけたい。
本書で外資系投資銀行で働くサラリーマンの例が非常に面白く、たとえ年収が高い人でも「時間」や「自由」を犠牲にして「お金」を得ている可能性があると思いました。年収が少なくてもそれに見合った支出をすれば生活できますし、「時間」と「自由」が大きいほうが幸せという人も多いはず。また他人と比較しないことが大切だと学べます。
何はともあれ、自分の稼ぐ力、財布の中身をしっかり把握して、どれくらいの生活をすれば大丈夫なのかという感覚を養っておきたい。
お金の出入りを細かく把握することが重要な場合も時にはある。しかし、あえて言わせてもらうと、お金のことを気にせず生活して結果的には常につじつまが合うような金銭感覚を持っていることが理想的ではないだろうか。
家計簿をつけられない。計画的になれない。と嘆く方にとって勇気のわく内容です。
投資は自分のためにやるものだ。他人や国のためにやるものではない。
運用計画は大雑把でも大丈夫だ。しかし、金融業者にはとことん厳しくする
これを書ける方はなかなかいないものです。素晴らしいと思いました。
不動産の価値が投資価値よりも安い場合は買うのが得だし、高い場合は賃貸のほうがいい。
不動産に対しては、「○○派」というよりも合理的な意見を述べられており、その上で賃貸の自由度の高さを強調されています。
金融投資に関しては誰にでもできるシンプルな投資方法と経済環境に合わせた売買の仕方が分り易く書かれています。
今流行りの考えに流されず、読者のために考えぬかれた、ぶれない軸をお持ちなので『週刊ダイヤモンド』にこんなに長い期間連載を出されているのだなと思いました。学ぶことが多いです。
山崎元さんの書籍で個人の資産形成や生き方におすすめなのがこちらになります。
初級レベル
『お金とつきあう７つの原則』（KKベストセラーズ）
『超簡単 お金の運用術』（朝日新書）
『リスクとリターンで考えると、人生はシンプルになる！』（ダイヤモンド社）
中級レベル
『お金をふやす本当の常識』（日経ビジネス人文庫）
『「投資バカ」につける薬』（講談社BIZ）
FP向け、中・上級レベル
『資産運用実践講座 Ⅰ 、Ⅱ』（東洋経済新報社）
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