飯田泰之さんの『世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ!』を読み、色んなところで学んだ知識が整理しでき、新しい発見と目標を見つけることができました。
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とにかく分かりやすく、かつ深く、役に立ちます。「分かりやすさ」は著者から読者へのサービス精神の賜物です。難しい経済のことをここまで分かりやすく説明してくださる「優しさ」と「賢者の知識、文章力」に感動しました。
なぜ、経済学を学ぶのでしょうか。
経済学の目的は−全人類に衣食住を行き渡らせ、ある一定以上の生活水準を保障することで「人類を存続させる」ことにあります。『村上式シンプル仕事術』(村上憲郎さん)
私はこの言葉から経済学を勉強しようと思いました。そしてマンキューのテキストを買ったもののなかなか時間がとれなくて全部読み切れず・・飯田泰之さんの書籍に出会えて本当によかったと思いました。
経済学を知らないと値引きによるデフレ競争で疲れてしまったり、よかれと思ってやった善意が結果的に周りの人を不幸にする可能性さえあるのです。
最低賃金制も、最高家賃制もともに「貧しい人を救おう」という善意から生まれた政策だよ。でも、人々の善意が、失業やホームレスを生む可能性があるっていうことを冷静に考える必要があるんだ。『世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ!』66頁
私自身もファイナンシャルプランナーという職業柄、個人の損得(ミクロ)をあまりにも重視することで全体(マクロ)では正しくない結果を導いてしまう(合成の誤謬)を気をつけ、もう一弾レベルアップしたアウトプットを目指していきたいと思いました。
また、本書を読むことで日本の経済問題とその対処法がよく分かります。
今の日本経済は本当は実力があるのに、その力を発揮できていない「ギャップ型の不況」であります。
日本では、ギャップを解消するための安定化政策が必要だったときに、ギャップを埋めるための財政政策や金融政策が行われなかった。これが現在の日本経済苦境の原因ではないかというのが僕の解釈だよ。132頁
日銀がデフレを終わらせる金融政策を行うことが必要だということです。
日本経済復活のための第1歩は、正しい政策を掲げ、理念のしっかりした政治家に投票すること 249頁
経済や政治は難しいし選挙に行くことはめんどくさいかもしれません。しかし、若い人が選挙に行かないと若者が職を見つけられないデフレは続きますし、自分達世代に取ってとてもとても不利な社会保障制度をそのままにさせてしまいます。
第一歩としてこうした分かりやすい書籍を読み、学び、自分たちにできる第一歩を歩み始めるのが「変える力」を起こしていくのかなと思いました。