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ミルトン・フリードマン 資本主義と自由

経済学、国家について興味がある方には必読な古典。

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自由人は、国が自分に何をしてくれるのか問わない。自分が国になにをできるのかも考えない。その代わり、自分の責任を果たすため、自分の目標を達成するため、そして何よりも自分の自由を守るために、「自分は、あるいは仲間は、政府という手段を使って何ができるか」を考える。また、自由を守るためにつくったはずの政府が「自由を破壊する怪物と化すのを防ぐにはどうしたらいいか」ということも考える。自由は傷つきやすい高貴な花のようなものだ。権力の集中は自由を脅かす。

政府が自由を脅かすのを防ぎつつ、政府という有力な道具から望ましい成果を引き出すにはどうしたらよいだろうか。-中略

第一の原則は、政府の役割に制限を設けなければいけないということである。

第二の原則は、政府の権力は分散されなければならないということである。

読んでいて50年前の講義に基づいているとは思えないほど斬新なアイディアがつまっていた。教育、年金、規制撤廃のアイディアなどは日本再生のキーになるように思えた。規制改革、道州制が叫ばれている意味がよく分かった。

構造改革だけではなく、再配分についても書かれており、今の日本にはこのセットが必要だと思う。ベーシックインカムの活動がかなり活発になっていると思う。思ったよりも早く実現しそうな気がする。