書評

妊活の次は育活?!

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治部れんげさんが書かれた『ふたりの子育てルール』(PHP研究所)を読みました。

著者は二人のお子さんを育てながら新聞社の経済誌の記者をされている方です。

昨日は白河桃子さんの『妊活バイブル』(講談社+α新書)をご紹介させていただきましたが、妊活の次は育活?!!共働き子育てについての本です。こちらもご夫婦で読まれることをおすすめします。

お子さんのいる友人と集まると、「夫が家事に非協力的」「家事をどんなに頑張っても気づいてくれない」という悩みの声を聞きます。

また、これからパートナーを見つけたい人からも「どんな人と結婚をすれば家事や育児を助けてもらえるの?」という質問もよく受けます。

この本はそんな悩みを抱えた女性にとってヒントになることがたくさん書かれています。知っているだけで心が楽になります。

実践的な部分も多く、例えば家事・育児分担表はとても役に立ちます。

家事・育児として考えられる仕事をリストアップするだけでもこんなに主婦は働いているのだと分かります。

誰がやるのかというところでは、「外注/機会化 」「やらない」というユニークな項目も含まれていました。

例えば“洗濯物はたたまない!”という発想には目から鱗が落ちました。

忙しく働いていると洗濯物をたたむ体力がなかったりするんですよね。。料理だけで精一杯だったり。

実はパートの妻がいちばん大変”で夫に手伝ってもらえないというところにもなるほどなぁと思いました。

専業主婦で家計が苦しくてもパートより節約を選ぶ人が多いのはこうした理由もあるのだなと感じました。

結婚・出産を機に会社を辞めようかなと考えている夫婦も生涯賃金という数字を見ると考え方を改めるかもしれません。

出産・育児を機に母親がいったん辞めて復帰する場合には生涯賃金が数千万円、完全に辞めて専業主婦になる場合では2億円以上減ってしまうという家計的メリットも書かれています。育児にかかる短期的な支出を支払っても働き続けたほうが長期的にお金がおトクになるのです。

男性側も妻が働くことにより自分のこづかいが増えたり、生活に余裕が出たり、しっかり管理することにより教育資金や老後資金の準備にも余裕が出たりもします。

この本を題材にして夫婦で話し合い戦略会議をされてはいかがでしょうか。

著者が本書について語っているコラム

日経新聞電子版

Rengejibuの日記

著者のその他の本

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